
シーン 1
自分だけの砦 (My Fortress)
ログオフ完了、ここからが私の時間。
Narration
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世間の騒音はドアの外に置いてきた。ドアを閉める瞬間、カチッ。完璧なシャットダウン。この小さな宇宙は、私だけのために回ってる。照明はほんのり紫、BGMは雨音。完璧。
独立と繋がりのバランス
完璧な孤立を楽しんでいた「プロぼっち」が、スマホ画面越しの他人の宴を覗き見ながら、自分にぴったりの心地よい温度の繋がりを見つけていく物語。

主人公
内向的だけど構ってちゃん(INFP)、インドア派レベルMAX、ネット上の見守り人。

シーン 1
ログオフ完了、ここからが私の時間。
Narration
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世間の騒音はドアの外に置いてきた。ドアを閉める瞬間、カチッ。完璧なシャットダウン。この小さな宇宙は、私だけのために回ってる。照明はほんのり紫、BGMは雨音。完璧。

シーン 2
この小さな光だけで十分。
Narration
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「布団の外は危険」って言葉、あれ名言だよね。暗闇の中で唯一光るのは、私のスマホ画面だけ。私はこの小さな灯りを手に、ネットサーフィンという深い森を探検する、21世紀の隠者ってわけ。

シーン 3
ピロン、向こう側のパーティーへの招待状。
Narration
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でも不思議じゃない?一人が一番楽なのに、「ライブ配信開始」の通知が来ると、指が勝手に動いちゃう。画面の向こうには人がいる。賑やかで、笑い声がはじける、あの世界。

シーン 4
一緒に笑いたいけど、混ざるのは面倒。
Narration
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画面の中は大騒ぎ。3人で集まって乾杯して、おしゃべりして、大盛り上がり。3つのグラスがぶつかる音が、ここまで聞こえてきそう。あー、なんか羨ましい。あの輪の中に入りたいけど、いざ出かけるのは面倒なこの気持ち、わかるっしょ?

シーン 5
コメントするか、しないか、それが問題だ。
Narration
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チャット欄に「www」って打っては消して、その無限ループ。私、混ざっちゃっていいのかな?それとも、透明人間みたいに見てるだけがいいのかな?寂しいのは嫌だけど、疲れるのはもっと嫌。この絶妙なバランスゲーム。

シーン 6
ちょうどいい温度を探して、乾杯。
Narration
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ええい、もういいや。冷蔵庫から炭酸水とウイスキーを取り出した。割合は、私の気分次第。濃すぎず、薄すぎず。現実の私のグラスと、画面の中の彼らのグラス。二つの世界を混ぜ合わせる、私だけの錬金術の始まり。

シーン 7
別々、だけど一緒。今夜はこれで十分。
Narration
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画面に向かって、カチン。チャット欄にはスタンプを一つ。それで十分。無理に輪に入らなくても、こうやってちょうどいい距離感で繋がってる感じ。これこそが、プロぼっちが他人と共存するための、最高の温度なんじゃないかな?